2013年11月30日開催 NSFF 福岡県直方市須崎町映画祭

林芙美子が創作と映画に出逢ったまち 福岡県直方市須崎町商店街

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7. 林芙美子一家が暮らしたという木賃宿「大正町の馬屋」はどこにあったか (その参)

 

 このように、西徳寺の文学碑に携わった方々も、直方市史編さんにたずさわった行実正利さんも、「放浪記の虚実」の著者牛嶋英俊さんも「入口屋」説を採っていて、篠田住職がブログにて言及された「和田かしわ店の横」というのは、行実さん、 牛嶋さんが指摘された入口屋の場所、「現在の神正町9-47」とやはり一致します。

  これらの情報をふまえ直方市須崎町映画祭は、「大正町の馬屋」 跡地として「入口屋」「和田かしわ店の横」「現在の神正町9- 47」の説を採ることとなりました。

 『和田かしわ店の横』「現在の神正町9-47」は今は駐車場。 お隣の「和田かしわ店」跡地は、その後「井上かしわ店」と名前がかわり、今は営業されていませんが、その店先には「井上かしわ店 」の名前を今でも見ることができます。


 この「馬屋跡地」も今回のスタンプラリーのポイントのひとつ。ぜひ、林芙美子が毎晩貸本を読んだ場所、「メデタシ、メデタシの好きな、虫のいい空想と、ヒロイズムとセンチメンタリズム」が誕生した地を訪れ、遠いむかしの林芙美子の創作の息吹を感じてください。