JR直方駅の西口側、西徳寺の境内には林芙美子記念文学碑があります。そしてそこには、入口屋宿主、栗原末吉氏の長女、渡辺ヤエノ氏の言葉として以下のように記念碑の由来が紹介されています。
『「放浪記」の中では大正町の馬屋と書いてあるが
事実は明神町の入口屋であり宿主が馬と馬丁を置いて
搬送業と宿を兼業していたので馬の記憶から
馬屋になったのであろう』(西徳寺林芙美子記念文学碑)
また、西徳寺住職 篠田尊徳さんはブログにてこう書かれています。
『つまりこの記念文学碑は、芙美子親子おやこが投宿していた
入口屋宿主 栗原末吉さんの長女、渡辺ヤエノさんの縁で
ここ西徳寺の境内に建てられたのである。入口屋は現在
その姿を残してはいないが、聞いたところによると今の
神正町「和田かしわ店」の横あたりにあったらしい。』
(西徳寺オフィシャルサイト内、西徳寺だより7月号
『西徳寺の宝物③ 林芙美子滞在地記念文学碑』
http://www.saitoku.net/jihou24.htm )
映画祭当日は、林芙美子ゆかりの地を、「放浪記」を読みながら歩いていただけるスタンプラリーの開催も予定しています。西徳寺もそのポイントです。
林芙美子が歩いた道を、実際に歩きながら「放浪記」を読む。
この「ちょっと変わった映画祭」がご用意する楽しみ方のひとつです。